習い事

子どもが3~4才頃になると誰もが一度は子どもの習い事で悩みます。
周りの子たちは皆、習い事をはじめてる、うちも何か習わせないと、早期教育は大事と聞いた、「何がいいのかな?」と・・

習い事は子どもにさせなければならないものではないのに何故か焦ってしまうのです。それは子どもに対して様々な親の期待があるからでしょう。習い事はとりあえず経済的に無理のない範囲内で子どもと一緒に楽しみたいと願う親の気持ちがあれば何を選択しても後悔はないでしょう。
ただし、それは親の一方的な思いだけであって、子どもがそれを楽しく続けられるかどうかはわかりません。1ヶ月後、半年後、一年後、子どもの気持ちはどんどん変わっていきます。
最初の頃のようなやる気を持ち続けることはなかなか難しいことです。それも覚悟で見守る必要があるのですが、やる気を感じられなくなった子どもに対してお母さんは「いつ止めてもいいよ」と心にもない声かけをしてしまいがちです。本音は(やめないで!せっかくここまで頑張ったんだからもったいないでしょ・・)と、やめさせたくない気持ち満々なのに。そんな無言のプレッシャーを感じ続けている子どもは当然本音を言えません。これでは親子共々楽しくありません。

親は子どもがいつでも自分の気持ちが言えるようにしてあげることが大事です。

そこで、親の心構えとして、習い事を始める時に、ある程度の目標とやめる時期を親が緩やかに心積もりをしておくことで子どもに過大な期待を押し付けることを防げます。例えば、スイミングなら4泳法が泳げるまでとか、ピアノなら楽譜が読めるようになるまでとか、習字なら小学校卒業までとか。
そうすれば親はその節目、節目ごとに「調子はどうかな?」「大変そうだけど大丈夫?」などと冷静に子どもの意向を聞くことが出来ます。子どもの方も自分で判断するきっかけをもらうので素直に考えることが出来ます。

一方、子どもは親から薦められれば何でも「やってみる!」と飛びつきます。はじめは簡単で易しい事ばかりですが徐々に難しくなり練習も大変になってきます。その頃になると子どもは「やめたーい」と訴えはじめます。楽しい事ばかりを想定していたはずの子どもにとっては想定外の事ばかりが起こるのですから当然です。
そんな時はただただ子どもの大変さを受け止めてほしいのです。
「そうか~、今、やめたいほど大変なのね」「いっぱい難しいことあるんだ」「それでも〇〇ちゃんは頑張ってきたんだよね」「偉いね~!」と。そして落ち着いたら「今、何が大変なの?」と聞いてみて、ちょっと困難な事に立ち向かえなくなっている弱気な気持ちを励ましてください。「お母さんは〇〇ちゃんがこれまで頑張って練習してきたこと知っているよ。だから焦らず練習していったら大丈夫!出来るよ」と。
子どもは習い事の中で少しずつ難しいことを乗り越えていく苦労を経験しているのです。苦労を親に共感してもらうことで乗り越えていく勇気を持つことが出来るのです。

子どもの話を丁寧に聞くこともなく親が勝手に「やる気がない」と思い込み「いつやめてもいいよ」などと心にもない言葉をかける必要はありません。

始まりは親の決めた事でも子どもは自分なりの達成感を持って頑張ります。それを励ますことも、その習い事に気持ち良くけじめを自分でつけさせることも大切な親の役目です。

皆さんはどんな習い事をしてきましたか。そしてその経験は今の生活を豊かにしていますか?

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