『誰』のもの?

3才の兄と1才の弟がオモチャの取り合いを
します。どのように対応すれば良いので
しょうか。

お母さんが家の中にあるオモチャは「誰の物
なのか」を明確に判断出来ればそれほど困る
ことではありません。

大多数の家にあるオモチャは第1子が産まれ
た時に買った物か、プレゼントされた物かで
す。そうなると2番目の子は必然的に上の子の
オモチャを手にするしかありません。

この事をお母さんが意識しておくことが大切
です。

お母さんの認識が曖昧だと「お兄ちゃんだか
ら」とか「使ってないんだから」等と理不尽
な理由をつけて「貸してあげなさい!」とお
兄ちゃんに言ってしまいます。これでは一方
的に言われたお兄ちゃんが素直に自分のオモ
チャを貸す気持ちにはなりません。

お兄ちゃんの物を使う時には、勝手に使うの
ではなく「貸して欲しい」という気持ちを伝
えること。そしてお兄ちゃんが「いいよ」と
返事してくれたら使えること。を、弟に教え
ましょう。それは自分の物を大切に扱っても
らったお兄ちゃんのプライドも同時に育てる
ことになります。

しかし、「貸して」と言っても必ず貸してく
れるとは限りません。「ダメ!」「いや!」
とお兄ちゃんから拒否されるかもしれませ
ん。その時は仕方ありません。貸してくれる
まで待つしかありませんね。「がまん」する
ことも子どもにとっては大切な経験です。お
母さんは可哀想と思わず「我慢して待ってい
るの偉いね~」と優しく声かけしながらお兄
さんが貸してくれることを信じて見守って下
さい。

使わなくなったお兄さんのおもちゃをはっき
り譲ってあげることも兄弟関係を良くしま
す。ただし、お兄さんの気持ちをしっかり聞
いて「譲るか否か」を確認してからですよ。
決まったら弟君の名前を書いたシールをおも
ちゃに貼ってあげてください。上手に気持ち
の切り替えができてオモチャの取り合いも少
なくなるでしょう。
「誰の物か」をはっきりしておけばお互いの
話し合いで解決していくようになります。

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