末っ子の涙
小学校4年生(3人兄弟の末っ子)になる息子が自分の茶碗を割ってしまい台所の隅で泣いていました。私は何故、泣いているのかもわからず、何を言ったらいいのか解らなくなりました。
お母さんはその場面を見て、10歳の息子が茶碗を割ったことぐらいでまさか泣くとは想像もできなかったということですね。
息子さんの涙にもそれなりの訳があるはずです。
3番目に限らず、どこの家庭でも末っ子は気づかぬうちにお父さん、お母さん、兄弟、家族みんなから甘やかされて育ってきます。
兄弟喧嘩をした時でも泣いたらお母さんが味方をしてくれます。
末っ子は自分から話をしなくても泣くことで周りの人から察してもらえ、揉め事も丸く収めて貰えます。
このように様々な出来事に対して過ちを認めたり、謝ったりする経験が他の兄弟、姉妹より少ないのです。
今回もその経験が生きているのです。
そう理解したら遅れ馳せながら息子さんには教えるしかありません。
最初は「どうしたの?」と事実が話せるように問いかけます。
過って壊してしまったとわかったら素直に話せたことを誉めてあげましょう。なぜなら、本当の事を話すには勇気のいることだからです。
次に、大事な食器を丁寧に扱わなかったことは素直に心から謝らなければならないと教えます。
その後、破片に気をつけながら片付けることを促します。
危ないようであればやり方を教えながら手伝ってあげることも必要です。
この出来事から息子さんは誠実に話をしたことで頭ごなしには怒られないということを学びます。
そうすれば泣かなくて済みます。
最後に息子さんと「物を持っている時は、よそ見をせず慌てず慎重に運ぼう」くらいの話し合いが出来るといいですね。