ちょっと待っててね
お母さんは「ちょっと待っててね」を安易に使いますが子どもにとってはとても難しい表現です。
時間の感覚が分かるような年齢の子どもであっても言葉どおりに待てる子は少ないでしょう。
なぜなら、曖昧過ぎる言い方だからです。
それでも子どもは頑張って少し待ちますが直ぐ「ねぇ、ねぇ-」とお母さんの手を止めるように割り込んできます。
子どもはお母さんの「仕事」や「話」や「用事」がいつ終わるのか分かりません。
そのため、本人に分かるような目安を示してあげる必要があるのです。
時間の感覚がまだ分からない幼児期の子どもに対してはお母さんが本人の待てそうな時間を見極め、その中で出来る事を探し、やれるかどうかを考え、そしてお願いをしなければなりません。
例えば、「ぞうさんのぬりえを一枚塗って、待っていられるかな」と聞いて、
「うん」と返事してくれたら「じゃあ、ぬりえをしながら待っててね」とお願いをします。
お母さんの「ちょっと」は子どもに我慢をさせる時間です。無理のない範囲を想定し、気持ち良く待ってて貰うために分かりやすい伝え方を心がけなければなりません。