『甘えさせる』

子どもにとって一番安心して甘えられるのは両親です。その両親にじゅうぶん甘えて育つことはとても大切なことです。

子どもはお母さんに「来てほしい」「取ってほしい」「食べさてほしい」「連れて行ってほしい」「遊んでほしい」「抱っこしてほしい」等といつも甘えています。このような子どもの要求は可能な限り甘えさせてほしいのです。

甘えさせてもらった子どもは話を聞いてもらったことに安心し、わかってくれた親に信頼を寄せ、話が伝わったことに満足感を得、話をしても大丈夫なんだと自信が持てるようになります。

甘えさせてもらったことで子どもは多くの気持ちを学びます。この気持ち良い経験は、将来豊かな人間関係を作るための基礎となるのです。

しかし、親にも都合があり子どもの要求全てに答えられない時があるのも当然です。その時は断り方でも甘えさせることが出来ます。

例えば、
外出した帰り道に子どもが「もう疲れた。歩けない!抱っこして―」と訴えてきた時、お母さんは買い物した荷物を持っていて抱っこする余裕がありません。

そんな時、お母さんに「そう、疲れて歩けないのね~」「それでもここまでよく頑張って歩いてきたね。偉かったよ」「お母さんも抱っこしてあげたいけどね。今日は買い物をして荷物を持っているから…困ったな~」「〇〇ちゃんを抱っこしてあげられないのよ」「どうしようか?少し休んでいく?〇〇ちゃんが歩けるまでお母さん待ってるよ」「どこまでだったら歩けるかな?」と、疲れてちょっぴり甘えたい気持ちをしっかりわかってあげる。そうすれば抱っこしなくても子どもは歩きはじめます。

それでもぐずるようであれば、持っている荷物を一端下に置いてお母さんの膝の上に子どもを乗せてもう一度優しい気持ちで同じ話を してみる。
子どもは自分の甘えたい気持ちをぐっと我慢して歩きはじめるでしょう。

しかし、「もう少しだから歩いて」とか「お母さんも荷物持ってるから頑張って歩きなさい」
と厳しく強要したら…?結果は想像できますよね

「甘えさせる」ことと「甘やかす」こととは違います。
例えば、子どもが洋服を「自分で着る」と言っているにも関わらず「時間に間に合わない」とか「準備が遅い」などの親の思いから「着せてあげるから持っておいで!」と勝手に着せてしまうことが「甘やかす」です。これは子どもの意志を無視して親の焦る気持ちだけで、ゆっくり待ってあげられず、親の方から先に手を出してしまうので子どもは「やる気」を無くしてしまいます

「困ったなぁ」と思った時にこそ「甘えさせる」を心がけてみてください。思わぬ我が子の態度に感動!のチャンスです。


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