生きものと暮らす
子ども達はダンゴムシ、バッタ、メダカ、ザリガニ、蝶やトンボ等、外で見つけた生きものを「家で飼いたい」と持ち帰ってきます。
親も度々返事に困ります。
もう少し大きくなってくるとハムスターや小鳥、子猫や子犬など可愛いい小動物たちに興味が移ってきます。
そうなると親も簡単に「飼ってもいいよ」と許可するわけにはいかなくなります。
何故なら、子どもが生きものの世話を続けるのは難しいと思うからです。
それでも淡い期待を持って許可します。しかし、思いは儚く破られます。
そうなると、親も堪忍袋の緒が切れて「あなたが飼いたいと言ったんだから最後まで面倒みなさい」と責任を負わせるような言い方をしてしまいます。
しかし、生きものの命を的に責任を教えようとするのは乱暴です。
むしろ家族みんなで面倒をみる姿勢を示すことの方が生きものを大切に育てようとする慈しむ心が育ちます。
生きものと暮らす切っ掛けが例え子どもの思いつきであっても、その環境を豊かな心の成長に広げられるかどうかは親の覚悟次第です。