がまん比べ
先日、2才の息子が車の中で「お腹がすいた!」と泣き叫びだしました。私は車内では食べさせたくありません。どうしたら良かったのでしょうか。
「お腹がすいた!」と訴える2才の息子と「車内では食べさせたくない」と考えるお母さん。
どちらも譲ることなく先の見えない「我慢くらべ」をしてしまったようですね。この状態が続いていくと最後には訳のわからない意地の張り合いになってしまいませんか。
さて、どちらが気持ち良く一歩引けるでしょうか。
子どもの生理的欲求はなかなか引けません。とすれば「我慢くらべ」の途中で「食べさせようかな?」と迷う優しさのあるお母さんの方が少し引けそうですね。引けそうな所を探してみましょう。
お母さんは何故、車内で食べさせたくないのかな?
「お菓子をぼろぼろ落とすから」「飲み物を溢すから」「ベタベタした手で触るから」「掃除が大変だから」です。これでは当然食べさせられません。
では逆に、飲み物以外でぼろぼろにならない物で、手をキレイに拭けたらという条件に合えば食べさせられるということです。
これで一歩引けましたね。
「車内で食べない」ということは基本としても万が一の事が起きた時に、前もってお母さんの条件に合った物を準備しておけば慌てることなく気持ち良く過ごすことが出来ます。
例えば、子どもが「お腹すいた!」と叫んだら「お腹すいたのね~。〇〇ちゃんのためにお母さんはこれを持ってるよ。たべる?」と聞いてみて「うん」と答えたら「落とさないようにしっかり持って食べてね。食べ終わったらキレイに手を拭くのよ」と言葉をかけながら食べ物を渡してください。子どもは自分の要求が満たされている時は大満足なのでお母さんの話が素直に聞けます。食べ終わって、子どもが「もっと欲しい!」と訴えてきた時には「これしかないのよ。あとは家に帰るまで我慢してね、出来るかな?〇〇ちゃんなら出来るよね」と励ましの声かけをしながら前向きな我慢をさせることが大切です。
子どもはこのような事を繰り返しながら徐々に車内での過ごし方を学んでいくのです。
お母さんの優しい心遣いを子どもに伝えてください。