緊張をほぐす
小6の息子が運動会で「代表の言葉」をやりたいと自ら立候補し、やることになりました。しかし当日の朝、とても緊張していました。励ましのつもりでいろいろ言ってしまいましたがあれで良かったのかと気になります。
自ら手を挙げて頑張ろうとしている息子さんを助けてあげたくなったようですね。お母さんは何とかしてあげたいと思ったのでしょう。しかし、息子さんはもう12歳です。この場合は助けてあげたいという思いではなく自らその緊張を乗り越えていけるような応援を考えてほしいのです。
助けようとするお母さんの気持ちが先行してしまうと母の期待や願いばかりの言葉を言いがちになります。
例えば、根拠もなく「大丈夫だよ、頑張っておいで」とか「やれば出来るから」また、無責任に「間違ってもいいんだよ」とか「最後だから楽しんでおいで!」等のように
本人の緊張している気持ちとは掛け離れた言葉かけになってしまいます。
お母さんの出来る応援は本人が緊張するような事(場面や状態)を聞いてあげることです。
「なんか緊張しているように見えるけど気になることでもあるの?」とさりげなく問いかけます。これは今の状態を客観的に伝え、且つ具体的に聞いているので何で緊張しているのかに気づき易くなります。その結果、自分なりに気になっている事があれば自らその事を話してくれるでしょう。それはお母さんには見えない息子さんの世界です。
「大きな声で」「間違わずに」「最後まで」等々。みんなの前で話す自分の姿にそれなりの理想があるでしょう。それに近づくため自分なりに何かを努力してきたはずです。その事を話させる中でほぼ緊張はほぐれていきます。
「運動会ではこうありたい」と思う息子さんの考えを黙って聴いて理解してあげることが大事です。
そして、頑張ってきた息子さんを「それは凄い!」と誉めてあげてください。