わかった
子どもが学校から帰って来ると母は問いかけます。
「今日は宿題あるの」
子「あるよ」
母「だったら宿題やってからゲームするのよ」
子「うん、わかった」と軽く返事します。
しかし、いっこうに宿題を始める気配はなく、いつの間にかゲームをはじめてしまいます。
こんな状況の時、母は「わかった」と言ったのに「何故やらないの!」と子どもを責めてしまいます。
親にとって「わかった」は「直ぐやる」ことだからです。
しかし、子どもにとって「わかった」は「直ぐやる」ことではなく「一応話は聞いた」程度です。
直ぐやるには
「やりたくない」
「面倒くさい」
「難しい」
「疲れた」
「遊びたい」
「面白くない」
「眠い」
「ダラダラしていたい」等々、様々な気持ちの誘惑に打ち勝たなければなりません。
それは結構大変なことで、
怒られても責められても打ち勝てるものではありません。むしろ「やる気」を無くします。
それよりも「あれっ?ゲームやってるの」「楽しい?」「そうだよね~」「でも宿題あったんじゃない?」「大変だね~」「どうするの?」とやりたくない気持ちに少し寄り添って貰う方が「その気」になり易いのです。
「わかった」を言葉どおり鵜呑みにせず「やりたくない気持」もあることを忘れてはなりません。
「わかった」と言って直ぐやるなら、それは凄いことです。