子どものウソ

Q:小学校1年生の娘が最近、うそをつきます。私が厳しいから本当のことを言えないのでしょうか?

小さい頃から「うそをついてはいけません」
と教えてきた我が子からうそをつかれた、
と知った時はショックと同時にどのように
対応したらよいのか戸惑ったことでしょう。

私は以前、ある大学生に「あなたはウソを
ついたことがありますか」と質問をしたこと
がありました。その子は「当然ありますよ。
幼稚園の頃から。子どもはウソをつかないと
生きられないんでね」と返答され大笑いした
ことがありました。
子どもが本当のことを言えない状況は
いろいろあると思います。
ここでは質問のケースを考えてみましょう。

学校から帰って来た子どもがお母さんに
「体育の時間に友達から引っ張られ鉄棒から
落ちた。ひとりで保健室に行って処置して
もらった」と話しました。
お母さんは大変だと思い、その時の状況を
知るため先生に電話をしました。
先生から「〇〇ちゃんは自分で鉄棒から落ち
たんです。私もその場で見ていたので直ぐ、
保健室に行くよう指示しました」と報告を受
け、娘の話と違うことを知りました。

このような場合、いつもの会話が大事なポイ
ントになってきます。普段、お母さんは娘が
ひとりで転んだり、ちょっと失敗してケガし
た時でもあまり関心を示さず「前を見てない
からでしょ」「もっと注意しなさい」とか
「自分でしたことだから」など、注意や批判
的な会話になりがちだったようです。
しかし、誰か他の人が関わっている話には
関心を持って「何処で」「誰に」「どんなふ
うに?」などと真剣に心配して聞いてくれて
いたのです。
子どもはいつの間にかお母さんが関心を持っ
て聞いてくれる話にすることを学んでしまっ
たのでしょうね。
子どもは何事もお母さんに関心を持って聞い
て欲しいものです。
小さな失敗、頑張っても出来なかった事、
間違ってしてしまった事など、つい注意や
説教をしたくなるような話でも、最初は優し
く丁寧に聞いて欲しいのです。

安心して話せる場をつくれたら子どもは
本当の事をいっぱい話してくれますよ。
子どものウソに悪意はありませんよ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

子どもの話を聴く

次の記事

寄り添う