『危ない』を教える

2才の娘ですが車から降りるとすぐに走り出してしまいます。「危ないから止まって!」と声をかけてもいつも止まらず困っています。

「危ない」ことをどのように教えるのか?

難しいことですよね。子どもは好奇心の塊です。
時には親がドキッとするような行動もします。
その中には命に関わるような場面も多々あるでしょう。

だからこそ、小さい時から時間をかけて何度も
繰り返し、繰り返し丁寧に教えていかなければ
なりません。

まだ言葉がわからない時期、お母さんは子どもを
抱っこしたり、手を繋いだり、時には全力疾走で
捕まえたりと、危険なことから子どもの命を守っ
てきたはずです。
では、言葉がわかるようになってきたらお母さ
んは、子どもに自分で自分の命の守り方を教えて
いかなければなりません。いつまでもお母さんが
付き添って守ってあげられないからです。
とは言っても、やっと言葉を話しはじめた子ど
もに「車にぶつかったら死んでしまうよ。だから
走っちゃダメよ」などと極端な言い方で話しをし
ても子どもは何が何だかさっぱりわかりません。
子どもがわかるような言葉で具体的に話しをして
ください。

この質問の場合であれば、車に乗る前に、
お母さんは子どもの目の高さまで屈み、手を握り
ながら
「〇〇ちゃんはこれからお母さんとお出かけする
ので車に乗りますよ」
「お母さんは車の運転をするので〇〇ちゃんのお
世話は出来ません」
「だから、静かにチャイルドシートに座ってほし
いの」
「わかったかな?」
と確認してから車に乗ります。静かに乗れたら、即「お母さんの言ったことわかったのね」
「静かに座っていられるね」
「〇〇ちゃんは偉いね~」
などと誉めてください。
運転中も時折、この声かけが必要です。無事に駐車
場に着きました。車から降りる前にお話しをします。

「ママがチャイルドシートを外すまで静かに待ってね」「わかったかな?」と確認してわかったら
「わかったのね」と誉めてからお母さんは外に出て
ください。次にチャイルドシートを外す前にもう一
度お話をします。
「ここは車を止めて置くところだよ。いつも遊んで
いるような公園ではないので降りたら走らないでね」
「降りたらママの側で待っててね」
「ママが荷物を下ろしたらママと手を繋いで歩こうね」
「わかったかな?」
と確認してわかったら誉めながら降ろします。
歩きながら
「ここは急に車が走り出してくることもあるから右
見たり左を見たり注意して歩こうね」
と左右の認識も一緒に教えて下さい。
そして最後に、もし急に走り出し車にぶつかり大怪
我をしたり、不幸にも命を失うことにでもなったら
お母さんはどんなに悲しい状態になるかを真剣に伝
えてください。親が真剣に伝えた言葉は子どもも
しっかり受け止めますよ。

走り出している子どもの後ろから
「危ないよー!走らないで!」
「止まりなさい!」
などと叫び続けていてもお母さんの真剣さは伝わり
ません。
「危ない」を教えることは命を守ることを教えてい
ることなのです。時間をかけて繰り返し何度も丁寧
に伝えていくことが習慣化につながります。

親の根気強さと真剣さが問われるところです。
何度も何度も怒らないでお話してみてくださいね。


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