勝てない

8才の姉と5才の弟がゲームやじゃんけんをしてよく遊びます。その時、弟が負けるといつも泣き叫び困ってしまいます。

お姉さんとの遊びを通して勝負の厳しさを学んでいるようですね。
今の自分の能力とお姉さんとの実力差を明らかに感じる場面です。まだ5才なので「勝負に負けはつきもの」だから「仕方がない」とは納得が出来ず「どうしたら勝てるの!」と悔しくて泣き叫んでいるのでしょう。

そんな時にお母さんが「もう一度頑張ってやってみたら?」と勝てる保証もない無責任な励ましの声かけをしても泣き止むどころか泣き続けるでしょうね。なぜなら、このままお母さんの言うとおりに次の勝負をしたら、また負けることが分るからです。

「どうしたら勝てるの!」と言う強い気持ちに上手く応えて切り替えてあげることが必要です。

「勝ちたかったね~。でも負けてしまって悔しいね。どうして負けたのかな~?」と運任せだけではお姉さんには勝てないことに気づかせてあげましょう。

お姉さんに勝つためには知恵が必要です。その工夫を一緒に考えてあげます。
例えば、「お姉さんのやり方よ~く見てた?」「グーやパーだけではなくチョキも出してみた?」「絵や数をしっかり覚えていたかな?」など、いろいろ振り返りながら本人に問いかけます。そして、勝つためには何が足りなかったを考えさせます。自分でそれに気づけば次に工夫が出来るので一歩前進です。

お母さんの丁寧な関わりの中で気持ちも切り替えられ自然と泣き止みます。そして、自分の作戦でもう一度やってみようという気持ちになるでしょう。

お姉さんは手加減なしの善き挑戦相手です。頑張ってチャレンジしているうちにほんの少しの運が味方してくれるかもしれませんね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

次の記事