節分

2月は冬の厳しい寒さの中にも暖かな春を感じさせてくれる月です。

四季に恵まれている日本では季節が変わる節目となる日を立春、立夏、立秋、立冬と定めています。その前日をすべて節分と呼びます。中でも2月の節分だけは特別に考えられていました。それは立春が旧暦での新年にあたるため、前日は大晦日となり重要視されてきたのです。

昔から季節の変わり目には邪気や厄が入りやすいと言い伝えられていたため、節分には福豆(煎り大豆)をまいて厄祓いをする習わしがありました。
今でも年中行事として各家庭、神社仏閣、幼稚園や保育園など様々な所で行われています。

我が家でも子どもたちが小さかった頃は家にある窓や玄関の戸を開け放し「鬼は外-、福は内-」と子どもたちの大きな声が響く中、鬼(邪気の象徴)の役をする夫が鬼の面を被り福豆(煎った豆)を投げつけられながら家の外に逃げ出すという「豆まき」をしてきました。その後、撒かれた福豆を拾い「一年間無病息災で過ごせるように」と願いを込めて自分の歳の数だけ豆を食べたものでした。あの頃、子どもたちと「鬼さんは可哀想だね」とか「大豆よりピーナッツの方がいいね」などと話をしていましたが最近、それが実際に行われていることを知り驚きました。

教育的観点から「福は内-、鬼も内-」と唱える所があったり、地域によっては大豆を拾うのが大変だから「殼つきピーナッツ」で行っているという所もあるそうです。

習わしは形だけではなく日本独自の「鬼」への考え方や「五穀」を大切にしてきた心を同時に伝えていく場でもあるということを改めて思う「節分」です。

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